あるご婦人に習い
この前Tomatoであるご婦人の話になって
その人は
おそらく下田の町中に住んでいる
可愛らしいおばあさまのこと
度々わたしの勤める花店にいらっしゃって
お花を愛おしそうに選びとり
近所の方にも と
同じ組み合わせのお花をいくつか買っていく
白い秋明菊
千日紅ストロベリーフィールズ
この組み合わせなんか
きゅんとなる可愛さ
このおばあさまはお花が生き生きと
可憐に見える佇まいを
よく知っていらっしゃる…
なんて
とても素敵な人だなぁと
常々思っていて。
ある日
花屋の仕事帰りにTomatoに寄ると
その組み合わせの花がカウンターに！
ご婦人のことを話すと
‘そうそう、よく来てらしてね’ と。
ーそのご婦人の話題になったんだけど
ふと考えてみた
TomatoもMur mureも新しいお店で
彼女からしてみたら「若い人」がやってる店
ひとりで町中を歩いて
お気に入りを見つけて
こういうのがきっとささやかな楽しみ
顔見知りができて
そういう「新しいお友達」と
ちょっとした買い物を楽しんで
にこにことおしゃべりをして
なんて満ち満ちた方なんだろう
そして
偏見なく 新しい出会いに足を向ける
その姿勢がやっぱり素敵ではないか
と またそのご婦人が好きになる
ふと 伊豆に来てから
新しいものに近づいていないことに気づく
田舎ならではの世間が狭い感じが
住み慣れていくと気になるようになってきて
なんとなく人が集まるところに
居心地の悪さを感じたりなんかして。
前置き長くなったけど
そのご婦人に習って
新しいところに行ってみようと
外浦にあるパン屋さん【DOUG】へ
カンパーニュ
チョコレートのパン
ドライフルーツとナッツと
クリームチーズのパン
を買って
今日のランチに。
とうもろこしとセロリのポタージュと頂く
ちょっとした贅沢な1日
感じのいいお店だったな
明日の朝食も楽しみ
店員さんに声をかけるなんて
わたしには珍しい
ご婦人へのオマージュから生れたご褒美
