ウミネコヘブン

伊豆下田暮らし。花屋。園芸屋。編み物、織物、洋裁。狩猟のこと。猫。ときどき登山。レルのこと。

7/1 夢から覚めて

夜中に眠りが浅いとき 目が覚めて

遠くに女の人の唸る声

今まさに出産の痛みに耐えて

その声が耳に届く

しばらくそのまま眠れず

その人の 声を聞いて自分を重ねながら

応援するような気持ちでぼんやりと

そうしてたら 

いつの間にかまた眠っていた

 

食卓を囲む なぜか木の円いちゃぶ台で

旦那さんがいてくれて わたしを労って

‘じゃあ 少しだけね’って

何かを分けて 注いでくれた

それが くびれのあるガラスの器で

透き通った 黄金色の何かで

外の光を受けて きらきら輝いて美しかった

 

それは夢だったんだけど

 

その風景の中に

中島みゆきの ある曲の

メロディ(サビじゃないところ)が

本当に本当に優しく流れていて

ああなんか

こんなにも優しく包んでくれる 

この歌 何だったかなと思いながら

こんどは目が覚めて

 

夜中の 赤ちゃん生まれたかな…

昨日の夜のことを思い出しながら

頭の中では

その曲のメロディが響いていて

優しい夢の光景がちらついて

何だか 色んな気持ちが高ぶって

涙がいっぱいに溢れながら 

朝を迎えました

 

頭に流れてきた

中島みゆきの曲のメロディはこの部分

怖いような歌のようなんだけれど

そうではなくて すごく沁み入る

出産を終えて 

勝手に私にやってきたこの曲

聞くたびにきっと思い出す歌になるんだろうな

 

私本当は目撃したんです 昨日電車の駅階段で

ころがり落ちた子供と 突き飛ばした女のうす笑い

私驚いてしまって 助けもせず叫びもしなかった

ただ怖くて逃げました 私の敵は私です

 

このフレーズ

中島みゆき「ファイト」でした