ウミネコヘブン

伊豆下田暮らし。花屋。園芸屋。編み物、織物、洋裁。狩猟のこと。猫。ときどき登山。レルのこと。

出産

6/27

出産の日の2日前は検診で 39週2日.

内診でまだ子宮口が指2本くらいで

まだまだ狭くて硬いとのことで

噂の内診ぐりぐり!!

 

声が漏れてしまうくらい痛くて

しばらくじんじんする中

出産予定の7/2日に診察.

それまでに陣痛が来なければ7/4に入院.

ということを決めて

陣痛誘発剤の使用承諾書を受け取り帰宅.

 

鮮血の出血が滴るくらい出て

(しばらくしたら落ち着いたけど)

そのせいか腰が重だるーくなって

お腹もよく張るようになってきた.

 

 

6/28

相変わらず腰が重くて生理痛のようなダルさ.

お腹の張りも頻繁になってはいるけど

痛みがあるほどでもなく.

 

この日は久しぶりに蒸し暑い30℃超えの天気で

妊娠後期のマイナートラブル

(胸やけ.恥骨痛.お腹の重さ.便秘.頻尿etc…)

に加えてぐりぐりの影響の不調で

ほとんど家でごろごろ過ごす.

ときどき気になって陣痛アプリを開いてみるけど.

イマイチピンとこなくてやったりやらなかったり.

 

夕方になって

なんとなくお腹の張りが定期的な気がして

夕飯を作りながらアプリを起動 12分間隔.

でも痛みもないからどうなんだろうと思いながら様子をみる.

 

念のため.

急に病院に向かうことになってもいいようにと

夕食後に入院の準備の最終チェックと

早めのお風呂を済ませて.と思っていたら

入浴中に今までになかった気になる痛みが.

 

お風呂から上って

アプリで確認してみたら 5分間隔.

5分間隔にしては大した痛みじゃないけどな.

と何となく半信半疑なまま

もしものことを考えて

病院の近くまでは向かっておこうか.と

夜の20時半頃出発

向かってる最中も定期的に5分間隔.

 

病院に着いて

モニターチェック、内診をしてもらうと

‘定期的に5分くらいの間隔で陣痛がきてるようだけど

まだまだ弱いし子宮口も狭いし固いので

このまま入院して朝まで様子を見ましょう.

経過で陣痛が強くなればいいけど、なかなか進まないようだったら誘発をするということになるかもしれません’

とのこと.

 

てっきり

早とちりで一旦帰宅かも. と思っていたので

わっ ついに出産かー!と嬉しさと共に

これから朝までは少なくとも陣痛に耐えるのか.

陣痛の痛さはこれからどんどん増すんだろうな.

一体何時には赤ちゃんに出会えるんだろう.

不安でいっぱい

旦那さんは一回帰ろうかな とかいうのを

なんとか引き止めて 病院近くに泊まってもらう.

 

 

6/29

モニターをお腹につけたまま陣痛室で仮眠

そうは言っても5分おきに陣痛がくるから

うとうとしてただけともいえる

深夜3時くらいからはっきりとした痛みに変わって

痛みと同時に時計の針を5分おきに確認してるような.

ただただ耐える時間

 

途中 看護師さんが何度かきてくれたけど

‘なかなか陣痛時間も伸びないし間隔も縮まらないから

まだまだお産もすすまなそうですね’

と 絶望的なことを言われる

ああ 痛みがあるのにまだまだなんだ.

ということはまだまだ痛いのが続くんだ.

 

明けて7時半頃 旦那さんが戻ってくる

8時頃 医院長先生の診察

内診してもらうと

‘産道はまだまだ狭くて厚いし(ちくわで説明)

赤ちゃんがもっと下りてこないと子宮口も開いていかない.

陣痛も有効陣痛じゃなければお産は進みません.

誘発して痛みをつけていきましょう’

 

点滴に誘発剤が加えられる

夜勤の看護師さんと交代して

おばさま助産師さんや看護師さんが来て

代わる代わる様子を見に来る

 

徐々に増してく痛み.

間隔がたんだん短くなっていく.

痛みに耐えきれず声を上げるようになる

嘔吐しそうになって 唾を吐く

腰がものすごく痛くて旦那さんに強くおしてもらう

 

看護師さんが慌てて突然入ってきて

酸素チューブをつけ呼吸を誘導.

赤ちゃんの心拍が落ちてるからねー

ゆっくり鼻から吸ってゆっくり吐いてー

痛みでパニック状態だった.

たぶん姿勢も悪かった.

 

このあと ベテランらしい助産師さんが

陣痛にあわせて付き添ってくれた.

痛みは変わらず痛いけど

呼吸を乱すことなく痛みに耐えられるように.

 

しかし2分間隔の陣痛.

睡眠不足で意識朦朧

痛みの波が早くて 頻繁にくる陣痛

またもや吐き気 そして嘔吐

頭の中では帝王切開でもいいから早くして!

と思うばかり.

 

呼吸法が良くなったせいか

だんだんと赤ちゃんが下りてくる

それはいいけれど

もうこうなってくると内診するときは

痛みのタイミングばかり.

痛みが弱いときの子宮口は柔らかいらしく

だいぶ広がってきてるらしい.

痛みのタイミングになると固くなってしまって 

それがあとどのくらいなのかという.

頭では理解しているけれど錯乱状態

そのときばかりは呼吸が乱れて喘ぐ

この内診後 破水

 

さらに誘発剤を追加

痛みはとっくにピークに達しているんだと思う

ああでもきっと外来終わるまでは先生来れない.

少なくとも12時まで耐えなきゃいけない.

 

だんだんといきみたい感覚がやってくる

いきみたい. と助産師さんに言ってみる

痛いタイミングでの内診 

そして休息のタイミングで

ちょっとだけがんばってね. と

今少しだけ広げたらよく開くようになるから.

ぐっと子宮口の奥を広げるように手が入る

またしても声が漏れる

よくがまんしたわね. もうちょっとよ!

でももう少しいきまないでがんばって.

ベテラン助産師さんが声をかけてくれる.

 

またしばらく耐える

何回か もう覚えてないけれど 

続々くる 陣痛の波になんとか堪える

そのたび激痛が腰に響く

少しだけいきむ力が入ると腰が楽になる

でも 

まだダメだと言い聞かせながら息を吐く

 

そして内診.

若い助産師さんが

あとここ少しだけ被ってるとこいければ…

確認してください!

ベテラン助産師さんに促す.

そして 

私の股にぎゅっと手を入れて激痛が走る

もう分娩台に上がれるわよ、次からはいきんで大丈夫.

 

よたよたしながら分娩台に上がる

痛みの波が押し寄せる

しっかり寝転ぶ前に痛みの波

急いで体勢をつくる

助産師さんの声でいきむ

息が漏れて声をあげると

こんどは息をもらさないでいきんで!

2回吸って吐いてをしたら次でいきむよー!

言われた通りいきむ

もう痛みを逃す呼吸よりも

いきむほうが断然楽にも感じる

でも まだ出てこない

 

院長先生が来た

そして次の波でまた2回いきむ 

だめだ

そしてまた次の痛み

旦那さんの声が聞こえてくる

がんばれ がんばれ!

1回目のいきみ でない そして2回目で

 

ドュルドュルン と

大きな塊が一瞬で流れ出て

それといっしょに血液とかなんだろう

生温かい液体が溢れてこぼれるのを感じた

痛みは感じなかった

 

血だらけの赤ちゃんー

この瞬間にレルは水音になりました

感動的だったな

院長先生が取り上げた

血で赤黒くなった赤ん坊が

ねっとりとしたまま

わたしのお腹にやってきたその時

 

よく頑張ったね.

ずっとずっと会いたかったよ.

 

そのあと色んな処置をして

旦那さんが横に来て

嬉しそうに水音をみていて

それがまた泣けた

家族になったんだなー と

 

 

水音(みと)

2019(R元)/6/29  12:19 生まれ

2800g / 49.5cm

 

愛する水音 大切に大切に育てるよ